夏の真っ白な太陽が僕等を食べていくような
そんな不思議な感覚に溶けていく

君と共に 恋に溶ける

「今日は風が強いな」
「ほんと・・・なんかこの晴天には違和感あるよね」

額の近くに手を添えながら空を仰ぐ君は
あまりに綺麗すぎて眩暈を起こしそうになる

「変な天気・・・」

空にすら嫉妬しそうだよ


「西野」

「え?・・・ってちょっとやだっ 何撮ってるのさっ」

「はい、動いて動いて〜」

「バカッ」

「自然にしてればいいよ。俺達の思い出いっぱい撮ろうぜ。
俺、ずっと演技とかじゃなくてそのままの西野が撮りたかったんだ」

「・・・淳平くんクサイよ」

「なっ・・・これでも俺マジで

「ふ・・・ふふ・・・」
「西野?」
「淳平くんはほんと面白いなぁ・・・」


「大好きだよ」



ああ 君に溶けてしまいそう。
夏にか君にか。起こる眩暈は計り知れず。