君と俺の空は同じようで違って それでもやっぱり同じなんだと思う











青空に手を伸ばす
指先で優しくキスするように

もしかしたらキミとこの空ごしに繋がっているかもしれないから。
もうそんな夢見がちなことを言っていられる歳じゃないのかもしれないけど
まだ不安定なあたしにはそう思うことが自身を支える数少ない手段だった。




     





秋風はひどく残酷で あたしにはもう逃げ場などないのだと
何度も何度も囁きかけた。
どうしても捨てきれない夢物語のために
ひとりで生きていかなければならないことは分かっていたけれど
たまにこうしてキミを支えにすることを
許して 許して
ねぇ 許してね







それだけで ほんの少し多く笑える気がするから。
















夜空に手を伸ばす
君の髪に優しく触れるように

ねぇ 西野。知っていますか
俺が君を想ってどれほど唄い叫んだかを
折れるほど眉を曲げてどれほど泣いたかを


ふと夜空を過ぎる流れ星がどうしようもなく欲しくなった。
思いつく限り並べた理由はどれもくだらないものばかりだったけれど
そんな諧謔の欠片が何より俺を作るうえで必要だった。
























手を伸ばして求めた瞬間 届くはずのなかった光は俺の中心を突き抜けていった。
零れ落ちた暖かいこなびかりが俺に大きく残酷な穴を開けた。




















空に手を浸してる間はほんの少しでも君と繋がっていられる気がするんだ
君も同じときにこの空に手を溶かしているかもしれないという
たった一握りの可能性だけで血が止まらない傷口を塞ぐことができる

















ねぇ西野。君は今笑っていますか?





もしそうなら嬉しいです。だってそれだけで俺も笑うことができるから。
君から離れておきながら君がいないと生きていけない馬鹿な俺を
笑っても良いよ。ねぇ 西野。













心に大きく空いた穴は

いつか星屑で埋まるためにあるのだと
そう信じることで
もう少しだけ 強く生きられる気がした。
























Image song BUMP OF CHICKEN/プラネタリウム















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